日常

年末年始に味わいたい出汁の香り

あっという間に一年が過ぎ、今年ももう終ろうとしている。

年末といえば大掃除をする方はたくさんいると思うが、家族で過ごす時間が多くなる年末年始は、家庭の味を伝えるチャンスでもある。

お吸い物や煮物、お雑煮などを作る際に、子どもと一緒に出汁取りをしてみてはどうだろう。
昆布やかつお節がお湯の中でゆらぐ様子も楽しく、立ち上る良い香りに、きっと心も満たされる。

普段は忙しくてあまり料理できない人でも、年末年始にゆっくり出汁を取ってみるのも、とても贅沢な時間の使い方だと思う。

我が家の子ども達は、出汁が効いている味噌汁と、あまりうまみが出ていない味噌汁で、食べっぷりが全然違う。
さすが、子どもの味覚は敏感。
だから今日もせっせと出汁を取る。

自然とともに生きてきた日本人だからこそ育ってきた出汁文化。
温かで香り高い出汁を味わえば、周りへの感謝の気持ちもぐっと深まるような気がしている。

「おいしい」と「ありがとう」を伝え合える、良い年末年始をお過ごしください。

(食育インストラクター講師)

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